遅れながら新年のご挨拶

2019年になり既に時間も経ってしまいましたが
遅ればせながら新年のご挨拶を。

昨年も一年間お世話になりました。

お客様はもちろん、スタッフ、友人知人、各メーカーのご担当者様、
そして同じ熊本で頑張るショップの皆様。

多岐に渡り御協力を頂き、
また多大なご迷惑をおかけした方々もいらっしゃったかと思います。

感謝とお詫びの気持ちを持ち越して、
今年1年改めて頑張りたいと思います。

2018年を振り返ると、
後半に進むにつれ個人的には業界環境がネガティブな方向に進むことも多く、
色々なことを考えさせられる1年となりました。

特に地方のショップにとっては首を絞められるような事も増え、
全体的に”若者よ、東京に集え”という流れを感じました。

全人口の3割が東京圏に集中している事を考えると、
メーカーの政策が”東京集中”となるのも分からなくもないのですが、
地方にも人は暮らしていてファッションを楽しみたいと思う中で、
商品の流通が”都会かインターネットで良かろう”という違和感。

スニーカーの世界でみると更に商売相手がインバウンドメインだったり。
「どこの国でどこの人相手に物を売りたいの？」なんて事を考えます。

グローバリズムは大事ですがそれだけがビジネスではなくて、
ローカリズムの底上げをどこまで出来るか？というのが
今年の課題の一つかなと思います。

なんて書くと大それたお題のような気がしますが、
要はその地域で僕ら自身も楽しみながらサービス提供ができるか。

地域密着のサービスは地域発のショップにしか出来ないことが多く、
全国チェーン店が何を出来るのか？と。

そんな全国チェーン店に商品を牛耳られる流れが今後どうなるのか？
スニーカー業界ではこれがひとつの大きな壁。

資金力の大きな企業やショップは
ブランドや商品の価値を1割も伝えることが出来ず、
垂れ流すように過剰な商品を展開し余らせ大量な叩き売りを繰り返しています。

「安く買えるから大量流通大歓迎」と思う方もいるかもしれませんが、
アウトレットやネット価格を見るたびに
「こんなに良い靴なのに何故…」なんて事を感じていて、
更にその流れは加速しているようにも見えます。

“適正量”というのが狂っているようにも感じていて、
それは当店でも多少はあります。

大事に届けたい商品、しかも本来限定店舗扱いだったりする商品を
その限定店舗が簡単に投げ売りしている姿を見ると疑問符しか浮かびません。

ショップの良さや存在意義はおそらく文字だけでは伝わらない
満足感をどれだけ伝えていけるかという事。

地方のショップは良くも悪くも時間に余裕があり(暇？)、
店に集まるお客様との距離感も近く、
そのゆっくりとした流れの中で言葉を伝えています。

“接客1時間”なんてザラですから、
そこでお客様が得る情報はそこらのショップ店員より濃い事も多いと思います。

こういった点を今後どれぐらい各メーカーが重宝してくれるか。
それとも端数として切り捨てられるのか。

抗いながら頑張りたいと思います。

そんな当店の掲げた今年のテーマの1つが
“ワガママ”

流れやメーカーの方針も大事だと思いながらここまで来て、
ただその多くがハマらない事も多く、
だったら自分の好きな物や事を多少睨まれようと、
まずは自分と当店のユーザーだけを見て好き放題やってみようと。

お行儀良く商売したところで大きな流れが変わるわけでもないのであれば、
多少目をつけられるぐらいが良いのかもしれないなと。

年明けに『NOTE』という新たな取り組みも始めました。

こちらは完全に個人的な事を書いていこうと思っていますが、
ここまで筆不精が続いていますので頻繁な更新ができるかどうか…。

という新しい事や本来やりたかった事を見直した時に、
少しこれまでのやり方では時間が足りないと感じました。

なので今年は個人的な時間を作るというのも1つのテーマ。

これまでの”運”の中で出会えた人達と会ったり、
インプットを増やすことで生まれるアイデアを形にしたり。

これまでも自由にお休みを頂いていましたが、
今年はその数が増えるかもしれません。

その分これまで以上に濃く深い情報をお届けしたり、
今ショップを構える熊本、
そして個人的には転々と移り住んだ
九州全体を盛り上げるための何かを画策していければと思います。

5月には節目の5周年。
まずは最初の四半期で形ある何かを。

今年は各方面に御迷惑おかけすることも
これまで以上に増えるかもしれませんが
御指導御協力の程宜しくお願い致します。