PALLADIUM Pop Up Store 2026.5.30-6.14
今ではこのブランドを知らない方も多いと思います。
『PALLADIUM』
フランス生まれのスニーカーブランド。
世界的には1980年代にニューヨークのアンダーグラウンドやゲイカルチャー、
1990年代にグランジカルチャーで流行がありました。
日本では1980年代に一度雑誌『Olive』が牽引したフレンチカジュアルから
女性を中心に流行がありました。
最近では2014年以降に、
アーバンアウトドアの流れに噛み合った防水モデルが流行。
時折注目を集めるものの今では取扱店舗が少ないこともあり、
ブランド名もモデルも知らない方が増えているように思います。
せっかく歴史と実績あるブランドなのでざっくりと歴史を紹介します。
1920年代に航空機のタイヤメーカーとして創業。

このゴム製造のクオリティの高さが未だに靴のソールの頑丈さにも受け継がれています。
1947年に第二次世界大戦の終了に伴いその需要が減ったこともあり、
タイヤ製造の技術を応用しフットウェア製造に着手します。
この時期に軍靴として誕生したのが『PALLABROUSSE』(パラブロウズ)

フランス外人部隊を中心に着用されました。

そしてその2年後の1949年、
軍事使用から市民の足下に移行した『PAMPA HI』が誕生。

このモデルがブランドの顔となりその後の流行の中でも世界中で愛され、
スニーカーとブーツの中間の様なデザインで、
このモデルにしかない魅力と雰囲気を発信し続けています。
(残念ながらなかなか着用している人を見なくなりましたが…)
converseよりも無骨で、Dr.martensよりも軽量で、軍用ブーツのタフさを持ち。
その後のアップデートモデルもこのモデルをベースにしたものが多く、
名作の1つであると思います。
1960年代からはその軽量性やタフさからアウトドアシーンにも活躍の場を広げます。

更には60年代後半には、
反体制や自由を象徴する若者文化の足下にPALLADIUMが浸透していきました。

1968年に起きたフランス五月革命。
パリの大学では反戦や自由への渇望など街全体に怒りが溢れ、
ストライキやデモなどで学生と警官との争いも。
そんな学生たちの足下をPALLADIUMが支えていました。

70年代にはスポーツシーンへ。
戦場や学生運動の争いの場からシーンを移し、
テニスやバスケットのコートで活躍するスポーツ選手の足下を飾るようになります。
そして同年代にアメリカへの上陸を果たします。

1980年代に入ると、ファッションシーンで注目されることが増え、
マドンナの人気が高かった頃と時を同じくして、
PALLADIUMの製品はニューヨークのアンダーグラウンドシーンや前衛派の間でヒットし、
特にオールブラックのPAMPA HIはゲイコミュニティの象徴の一部にまでなります。

1980年代中期には日本にも上陸。
フレンチカジュアルの流れで注目されました。
1990年代にはグランジ・オルタナティブ・パンクロックなど
カウンターカルチャームーブメントの中で再び注目を集めます。

ミリタリールーツの無骨さとタフさ。
フランス学生運動の流れも染み込んだブランドの空気感は、
いつも反体制や反骨心の象徴となっている様に思えます。
そして少し時が過ぎ2014年。
アーバンアウトドア(都会型アウトドア)の流れに乗り、
防水モデル『PAMPA Puddle Lite』が一躍脚光を浴びます。
下の写真は機能もデザインも進化した現在の防水モデルの数々。
そこから既に10年以上の月日が流れました。
天災が起きたりウイルス騒動が起きたり。
どこか閉塞感が漂う今の日本の状況もあり。
PALLADIUMの歴史はタフさと反骨精神の歴史。
ブーツが持つ地に根を張る様な重厚感と、
思い立ったらすぐに走り出せるスニーカーの軽快さを
そんな歴史と共に併せ持つ唯一無二のブランド。
冒頭にも書いたように、
未だ国内ではさほど取扱店舗も多くはありませんが、
再注目されてもおかしくないブランドの1つだと思います。
当店も通常はあまりパラディウム商品が並んではいませんが、
ポップアップ期間中は数多くのモデルが並びます。
店主自身このイベント中ズラッと並ぶPALLADIUMの商品を毎日見る中で、
沸々と履きたい欲が育っています。
是非一度この歴史を噛み締めて、
実際に商品をご覧になってみて下さい。
~PALLADIUM Pop Up Store~
5/30-6/14
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