二日間の展示会も終わり

二日間の展示会も無事終了しました。

久しぶりの大阪だったので少しゆっくり見て回りたかったのですが結局展示会漬けで終了。
こちらは充実した内容でした。

明日9月8日木曜日はお休みを頂きます。
翌9日からの御来店お待ちしております。

一昨日のBlog内で、
“来年はまたスニーカー、と言うよりも靴全般の傾向が変わっているような気がします。
東京と熊本、そしてまた地域による”違い”もあります。
この話はまた別の機会に…。”と書いていたのですが、
今回の展示会を終えてまたその考え方が強くなったので書き落とします。

特にPUMA、PATRICK、そしてドメスティックブランドである”TIMAI”の展開、
そしてその関係者の方々との雑談を通して、
ここ数年のシューズ市場の向かい方は僕的には少し違うのかなと再認識しました。

大きなポイントは『希少性、入手困難＝オシャレ・カッコイイではない』という事。

これはこの後に書いている内容ともリンクするんですが、
シンプルなスタイルが良しとされる中で白・黒というスニーカーにニーズが集中し、
「じゃあシンプルだからこそ他人と差別化を図るにはレア(希少性の高い)スニーカーだ！」
という流れも一部あったりします。

supreme×NIKEなど良い例で、入手に対する競争率は異常で、
そのモデルを入手することに必死になり本質がかすみ、
“履いていればオシャレ・凄い！”なんて流れはどうなのかなと。

他人と違う物を履きたいという気持ちは個人的にはとても良く分かります。
でもそれは単純に手に入りにくいものが全てそれに当たるという訳ではなく、
あくまでも自分の好みにハマるかどうか。

僕はあまりにも売れな過ぎて叩き売りとなるようなモデルの中にも
そういった個性的な商品はたくさんあると思っていて、
実際に僕のコレクションの中には当時だと馬鹿げて見られていたけど、
今見せると羨ましがられる靴も数多くあります。

それこそ「誰ともカブらない個性的な靴」なんですが、
ここ最近はその判断の多くを”公な情報”に依存している感じ。

そして「限定○○足販売！」「○○別注！」に踊りすぎた数年、そして今はまだその渦中かなと。

ですが少しずつそのベクトルも弱まりつつあるように感じ、
“冷静な物選び”の時代になるのかなと思います。

そしてもう一つ。

2014年辺りからのファッションの流れの中で”ノームコア/Normcore”(究極の普通)という傾向が強まり、
シンプルでモノトーンなセレクトが目立ちました。

もちろん靴もそれに同調するかのように単一カラー、特に真っ白・真っ黒というカラーのアイテムが
ここ2年ほどで溢れた様に思います。

2トーンはまだしも、3カラー以上を施したマルチカラーや柄物は敬遠される中で、
自ずと各ブランドから発表される商品も白と黒に偏ってきました。

その極めてシンプルなカラーリングの中で、
素材やデザイン、靴の場合はフィッティングなどで個性を出すといった感じ。

個人的な意見を言えば”もういいでしょ”というのが本音です。

確かにパターン物やマルチカラー、派手なカラーリングの靴というのは
1足目に選ぶべき靴では無いかもしれません。

ただ洋服がシンプルになっている分、足元で遊ぶのも有りなんじゃないかなと。
今秋も魅力的なカラーリングのシューズが少なからずあります。

せめて何足目かのチョイスにはそういった派手なシューズを選んでみてはいかがでしょうか。

大手チェーン店などはおそらく来年も今の流れ(今現在売れているもの)をベースにして展開するでしょう。

今回の展示会を終え、当店としてはそういった”大きな無個性な流れ”を少し断ち切ろうかなと。

幸い大好きなコンバースや上で挙げた今回の展示会で見てきたブランドの中には、
2017年に向けてそういう展開ができる商品もたくさんありました。

来春夏は温かなその季節感を足元まで楽しめるような、
明るく派手なシューズを提案していければと思います。

今秋最もお気に入りの『PUMA Clyde』
Gold×Blackのカラーリングも履いてみると意外に合わせやすいカラー。
少し味が出た頃の雰囲気も抜群。